「 言葉は△、心は□ 」

感想、疑問、イワユル"雑記"。

TBS新春ドラマ特別企画「わが家」を見た感想 (荒れ気味)


2015年、最初の日曜日。

年末から正月末まで各局がバラエティーやドラマに力を入れている中、今日の21時から、TBSにて新春ドラマ特別企画「わが家」が放映されていたので、見てみることにした。

尤も、年末あたりからこの番組の告知を見て、"家族の在り方"についてであったり、"離婚を経験した家族が時を経て何を考えるのか"について、興味をもっていたから密かに楽しみにしていたからだ。





では、本題に移る。
知らず知らずのうちに、珍しくもドラマへ感情移入していた。
開始序盤は、「やっぱり、向井理(桜木一歩 役)は格好いいなー。」と思いながら、下手に飾らなく、それぞれのキャスト個性も目立たない、以前にフジテレビで放送していた「若者たち」に通ずるそれがあった。




それでも、見終わった感想として、「わが家」の終わり方は率直にクソだった。

「はい、それじゃあ〜、息子・娘たちは〜、夫婦バラバラになって育ってきて〜、幼い頃は辛かったかもしれないけど〜、過去のことはもう忘れて〜、親に孝行しましょうね〜」みたいなこじつけ。






"これがバラバラになっていた家族の幸せになる道筋なのか?"







世間的に裕福に育ててもらえた大人が、片親で育ってきた子供を遠くから客観視して、「こうやって子供の頃の思いを断捨離していければ、苦しかった過去を楽しみな未来に変えていけるんじゃないのかなー?」みたいな制作側の、あまりにも能天気な意図が見えた。


僕個人としては、"バラバラに壊れた大きな木箱を修復しようとするが経年劣化したそれぞれでは上手く組み合わせられず、しかしながら端々では小さな木箱は出来る。"みたいなのが良かった。



一方、Twitterでサーチをしてみると、「感動した」等の感想が大半を占めていた。




僕はマイノリティだったのか?、これが多くの視聴者の評価を得ることが出来るストーリーなのか?ー




疑問は多いが、桜木一歩と同様に幼い頃の自分が現在の僕に訴えてくるのだ、未だに。




それを踏まえて、桜木一歩の「親に捨てられた子は、世界から見放されたみたいに感じて、生きる自信もなくなって、でも心の中には、子どものままの自分がうずくまったまま、親を呼んで泣いてる」ってセリフが特に印象的だった。







何れにせよ、親の本当の想いを知ることが出来るのは、僕が親になった未来なのかな。








おしまい、また。