「 言葉は△、心は□ 」

感想、疑問、イワユル"雑記"。

サンタさんは「5億円」をくれなかった

12月25日、世界中が"クリスマス"という祭をサンタクロースの衣装をしたり、オードブルやケーキを食べて楽しんでいるように想像できた。(最高、めっちゃ羨ましい)



そんな日、"乳児院"へのボランティアに誘われた。
以前から現場は人手不足だそうで、それで僕にも声を掛けてくれたみたいだ。感謝。
尤も、中学生の頃に1週間の職業体験で"保育園"に志望して行ったぐらいなので幼い子供の面倒を見るのは、以前から好きでもあった。




ところが"乳児院"とは、一体どんな場所なのか疑問に感じた。

字面からは、1歳未満の乳児を預かる施設、と感じるが実際には大きく違った。

乳児院"には、かつては戦災孤児捨て子が入所理由の大半であったが、現在は児童虐待や家庭問題による養育者の不在、児童自身の障害などが多くを占める。

実際に、その施設も24時間体制で保育士が時間交代制で子供の養育の全てを管理しているらしい。





そして、所謂"クリスマス"の朝。

その施設へ僕を誘ってくれた本人とボランティアに行った。



着いてから職員の保育士さん方へ軽く挨拶した。手伝いの内容は、1歳未満の乳児がいる組で子供たちの世話をするだった。




その組に合流すると、ちょうど絵本の読み聞かせを行っている最中だった。

しかし、初めて見る僕に疑問か興味を持ったのか絵本を全く見ずに、僕の顔を恥ずかしいぐらいにじっと見つめられた。(照)





その後、昼食の時間になり、食事補助をさせて頂いた。

僕が担当した乳児は、主食のホットケーキの切れ端を両手がいっぱいになるほど握って左右の手へ順番にかぶりついていた。めっちゃバカっぽくて、終始ゲラゲラ笑ってた。

感想:とにかく可愛いかった。本当に可愛いかった。涙が出るほど可愛いかった。(涙は出ていない)





その次は昼寝の時間になったが、日課だからか躾けられているからか、意外とすんなり寝てくれた。

その間に洗濯物を畳んだり、それでも眠れない乳児の相手をした。

それも終えて、1時間後くらいから徐々に乳児たちが起き上がり、風船や柔らかいボールなど遊んだりして、同じ動作をキリがないくらいに繰り返してキャッキャッ笑ったり。やっぱり可愛いかった。





その日は月に1度の避難訓練があり、庭で遊んでいるときの想定で行われた。

その集合場所には乳児たち以外にも1歳〜4歳ぐらいまでの幼児たちも居て、ふだん職員の保育士さん方は皆女性だったので、僕みたいな年齢の男がその輪の中にいると珍しいらしく、その中にいた1人の子から「だれのパパ〜?」と訊かれ適当に応えたものの、その問い掛けに思慮深く思った。


そして避難指示のサイレンから避難場所に集合するまでの計測タイムは…








なんと、1分25秒!早い!

(心底どうでもいい)



それも終わり、部屋に連れて帰り、しばらくすると夕食の時間に。

昼食のときとは別の乳児を相手に補助した。

感想:めっちゃ食いしん坊だった。(めっちゃ可愛い)

それも終えて程なくして、その乳児院から退去。思いに耽ながら帰宅。





そしてふと調べてみた、"クリスマス"の本当の意味。

すると、そこにはこう書いてあった。

クリスマスのはじまりは、およそ二千年前にさかのぼります。その日、宇宙をつくられた神さまが、この世に最高にすばらしいプレゼントをくださいました。小さな赤ちゃんです。その赤ちゃんは、世界中の人々に愛と希望と救いのメッセージを運んできてくれました。

この聖なる子供をうんだのは、名もない素朴な女の人で、まだ結婚していなかったのに、奇跡によって、神さまから直接、赤ちゃんをさずかりました。この赤ちゃんは、この世で最も偉大な王になる運命にありましたが、宮殿で生まれたわけではありません。そまつな馬小屋で生まれ、ぼろぎれにくるまれて、かいばおけにねかされたのです。

大臣や身分の高い人たちが、盛大な誕生祝いをすることもありませんでした。でもその夜、近くの丘にいた貧しい羊かいたちは、驚くような光景を目にしました。星空いっぱいにまばゆい光が輝き、天使たちの歌声がひびきわたったのです。「いと高きところでは、神に栄光があるように。地の上では、み心にかなう人々に平和があるように! きょうあなたがたのために救い主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである!」(ルカによる福音書2章11-14節)

つまり、"クリスマス"とは「裕福でも無い赤ちゃん(キリスト)が生まれたその日は、星空は満天に輝き天使たちの歌声が響いた良き日」というわけだ。。



同様に、なんらかの理由で預けられている乳児院にいる子たちは、もっと愛してあげないともっと愛されないといけないと感じます。そして、乳児たちがもっと愛してほしいように思っているとも感じた。



どうやら、サンタクロースが僕にくれたプレゼントは願望していた「5億円」よりも価値のある、非常に有意義な「乳児たちとの出会いや時間」だった。









みんな、絶対ハッピーなニャンコになろうな!!!






おしまい、また。